重なり図形の問題に取り組むにあたり、補助線を引いたり書き込みをして解答を見つけるようなことはしないでください。この問題は、思考力をチェックして鍛えるための問題であり、ただ解答するために補助線を引いたり書き込みをすると、その意味がなくなってしまいます。頭の中で図形がイメージできるようになるまで、まずは実物(透明なフィルム)を用いて指導するようにしてください。
重なり図形の中で一番基礎的な問題です。実際に取り組んでみてできないときは、マグ・プレートのような学具を用いて実際に図形同士を重ねてみて、どの図形が一番上にあるのかを教えて、お子さまが完全に理解できるようにしてください。
複雑な重なり図形の問題です。すべての図形を同時に視野に入れ、相違点に気をつけながら正しいものを見つけてください。できないときは、他の問題に取り組み、図形に慣れてからにすればよいでしょう。
○や△とは違い、図形が複雑なので少し難しいですが、図形能力を高め、思考力を育てるためにもぜひチャレンジしてください。
折り紙を半分に折ったときは、左右対称の対称軸だけでよいのですが、4つ折のときは上下対称軸も考える必要があります。
半分折の黒塗り部分を切り取って開くと、左右対称の黒塗り部分ができます。さらに4つ折の場合は、上下対称の部分もできるということを、頭の中でイメージさせることが大切です。
問題に取り組む前に、実際に紙を折りハサミで切り取ってできた形が、折ってできた線を中心にどのような位置関係にあるのかを感覚的に理解させましょう。折り紙展開の問題も参考にしてください。
線図形の合成の問題です。左のお手本の線は、図形が正しく合成されていれば、右の選択肢の中に正解が必ずあるわけですから、右の図形の中からあるはずがない線を消去したり、あるはずの線を見つけて答えを導き出します。
この問題も、線が重なった状態を頭の中でイメージできるようにしてください。折り重なり図形も用いてトレーニングすれば、さらに思考力が高まります。