オンライン講演会のレポート
今回は『小学校受験する前に知っておくべき5つのこと』をテーマに、ピグマリオンメソッドの開発者である伊藤 恭先生をお招きして、7/29にオンライン講演会を実施致しました。
ZOOMとYouTubeの同時配信にて実施し、大変多くの方にご参加いただけました。
参加くださった皆様、ありがとうございました!!
今回の講演会は、「小学校受験をすること自体を否定しているわけではない」が、これまで長年、多くの子どもたちを見てきたからこそ言える「幼児期に受験教育をする上で親に知っておいて欲しいこと」を下記の5つのポイントに分けてお話しくださいました。
- 小学校受験教室で行われている指導内容を知っていますか?
- 小学校・中学校の義務教育の内容を知っていますか?
- ピグマリオンの幼児教育
- 小学校受験教室とピグマリオンの指導方法の違い
- 必要なのは創造力を育成すること
その中から特に印象に残った2つのポイントをご紹介させて頂きます。
小学校受験教室で行われている指導内容を知っていますか?
小学校受験をすると決めたら、合格することが目的となりがちです。
また、親も不安なので受験対策のため受験塾に通われる方が多いです。
しかし、ここで親が確認すべき点は2つ
- 「受験塾に通う=合格」なのか?
- 「受験教育=入学後にも通用する力」なのか?
本来、教育は一生生きていくために必要な能力を育てることが目的である。
よって、小学校入学前にやるべき幼児教育は小学校入塾後にも通用する能力を身に付けることであるとのこと。
さらに、受験の入試問題は進学先の先生が作っている。つまり、
-
小学校入試問題 ⇒ 小学校の先生が作る
中学入試問題 ⇒ 中学校の先生が作る
大学入試問題 ⇒ 大学の先生が作る
なので、小学校受験であれば小学校レベルの能力があれば対応可能とのこと。
近年の受験問題が難しくなったという声を聞きますが、とは言え小学校レベルであることは変わりありません。納得感のある一言でした。
もう一つ、伊藤先生が強調されていたのが「幼児期に大切なのは学びの共同体(親子関係)をつくることであるので、親子関係が悪くなってはいけない」ということでした。
小学校受験塾とピグマリオンの指導方法の違い
能力を育てるためのポイントは、正しい答えを出すことでなく、答えを導き出すための過程で考えるところにあるということで、実際の問題を使って違いを説明されました。
➀積み木の数
- 【受験塾】
1,2,3,…,11と数える
積み木に印をつけて数える
【ピグマリオン】
前後に分けて「4と7で11」と考える
上下に分けて「6と5で11」と考える
数を量としてまとまりで捉える
実際に受験塾のような数える方法は、小学校入学後に10や20までの数でなく、100,1000などもっと大きな数を習う上で限界がある。
また、積み木を単なる数として考えるのではなく、幾何的に捉えて立体と考えると、
「方向知覚」⇒「積み木推理」⇒「立体認知(面)」⇒「立体認知(点)」⇒「立体認知(辺)」⇒「中学入試問題」
といったようにピグマリオンには、小学校入学後にも続くカリキュラムがあると紹介されました。
➁絵の合成分解
- 【受験塾】
絵を描きたして考える
【ピグマリオン】
頭の中で全体をイメージする
空いている空間(白い部分)も考える
判断し「消去法」で考える
描きたす方法は、テクニックであり能力が身に付かないので、絵が複雑になったり、難易度が上がったりして「重なり図形」「折り重なり図形」「折り紙展開」などの単元に発展したときに、できないやミスの原因になるとのことでした。
③同数発見
これは、➀と➁のピグマリオンの考え方を組合わせることで、より早く正確に考えることができるとのことでした。
小学校受験対策においても、テクニックを身に付けるのでなく、能力を身に付けることが重要である。
そして本当に高い能力とは、今までの内容をつなげて新しいものを創造できることだとのことでした。
ピグリの能力育成問題集シリーズも上記のような考え方のもと、創られた問題集なのだと改めて感じました。
さいごに
5つのポイントのうち、2つを簡単にご紹介してきましたが、なかなか文章だけではお伝えしきれないくらい盛沢山の講演会で、1時間半という長時間にも関わらず、大半の方に最後までご視聴頂きました。小学校受験について改めて考えて頂ける機会になったのではないでしょうか。
そして、今回の講演会は小学校入試だけでなく、中学入試や大学入試など受験教育に対しての考え方にも通じるものがあったので、これから小学校受験を迎える方以外にもぜひ参考にして頂けると感じました。
講演会の他のポイントが聞いてみたい方、見逃した方はこちらのYouTubeよりご覧頂けます。
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https://www.youtube.com/watch?v=LzXbnkHbrAY
また、講演会の後半に紹介のあったフラワー教材はピグリYahoo店でも、ご購入いただけますので、ぜひ一度ご覧ください!!
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