最近、小学校受験で童話・昔話の問題がよく出題されるようになりました。この問題集は、入試でよく出題される物語と出題パターンを取り上げています。
童話・昔話は小学校受験対策だけのために学習するのではなく、言語能力の育成、特に物語的文章力の基礎作りという観点で取り組むようにしてください。そのほかに、基礎的教養として童話・昔話の知識が問われるので、ある程度は物語の内容を知っておく必要があります。
童話などの知識を問う問題が入試でよく出題されますが、これはお子様の知識だけではなく、家庭での学習環境も問われているのです。子どものうちから読書の習慣をつけるために、できるだけ絵本の読み聞かせをしてあげましょう。
小学校受験では、その童話や昔話を知っているという前提で問題が出されることも多く、ある程度は知識として内容を理解している必要があります。具体的に言えば、下記の物語の主人公、あらすじ、主要な登場人物との関係、季節や時代などです。できれば物語の感想も言えるようにしてください。
●日本昔話 12作品
桃太郎・金太郎・浦島太郎・一寸法師・かちかち山・花さか爺さん・さるかに合戦・ぶんぶく茶釜・うさぎと亀・舌きり雀・こぶとり爺さん・かぐや姫
●外国童話 12作品
ジャックと豆の木・おやゆび姫・白雪姫・赤ずきん・シンデレラ・狼と七匹の子やぎ・三匹の子豚・欲張りな犬・ガリバー・マッチ売りの少女・ピノキオ・大きなカブ
童話や昔話は、面接や口頭の試験で取り上げられることがあります。たとえば、好きなお話や主人公、その感想などについて質問されますが、その際はなるべく話や感想を要約して説明できるようにしてください。話の内容を聞かれて、ストーリーを一から説明するようでは時間が足りなくなってしまいます。
そのためには、普段から読み聞かせをして、その後で内容や登場人物について感想を聞くようにするのがよいでしょう。何度も繰り返しているうちに、うまく話や感想をまとめられるようになります。しかも、話の要約は言語能力の育成にもつながるので一石二鳥です。
読書の習慣と学力は密接な関係があると言われています。子どものうちから読書の習慣をつけるために、できるだけ親子で絵本の読み聞かせに取り組んでください。本を通じてさまざまなことを疑似体験したり、多くの知識を得ることができれば、それがお子様の人生を豊かにしてくれることにつながります。
そのために、童話・昔話を通じて本に触れる機会をたくさん作ってあげましょう。最近は本嫌いの子どもも多くなってきましたが、それは幼児期の絵本との接し方によって変わってきます。